長期優良住宅の裏側

長期優良住宅の裏側

2014-05-09-19.02.38
長期優良住宅の工事をはじめて、約3年になります。
長期優良住宅をあつかってみて、感じる事をお話すると、
長期優良住宅とはこれからの住宅の最低の基準になっていくのだと感じます。
住宅の価値は日本の場合、10年で半額になると言われております。
中古住宅を検査する事もありますが、今の基準からすると、やはりレベルが低い、
耐震性が無くまた、温熱環境は最悪な建物ばかりです。
少なくともこれからの建物は長期優良住宅の認定は受けるべきだと思います。
長期優良住宅はこれからの住宅の最低の基準です
長期優良住宅は、工事する側からすると、面倒なことが多いですし、
住宅に住まわれる方にも、定期的な補修計画を考えていただく必要があります。
ただし、住宅は建てたら終わりではありませんから、長く住むためにはコストがかかる事も
考えないと、安心した生活は出来ないと思います。

では、長期優良住宅を薦めない建築業者がなぜいるのでしょう?

本当にお客様の事を考えて薦めない建築の人間もいるかもしれませんが
1.建築コストが上がります。
 認定料がかかる
 断熱の性能が高くなるため、その性能を満たすため、工事の仕様が変わる
 建物の強度が高くなるため材料が変わる
 メンテナンスしやすい構造にするため点検口を多く設けたり、給水排水設備も交換し易くしなければいけなくなる。

 つまり、工事価格が上がる事によって住宅が売れなくなるのが困る

2.工期が長くなります。
 長期優良住宅の認定を受けるのに余計に一か月、時間がかかります。
 大量に建築する会社ほど工期が長くなる事を嫌います。

 それだけお金になるのが遅れますし人も必要だという事です。

3.責任が出る
 長期優良住宅が完成すると一級建築士の名前で完了報告をする事になっています。
 と言うことは管理をしないといけないと言う事です。また、内容どうりに造らないといけない
 という事になります。
 どうして長期優良住宅の場合、建築士が報告するのか 
 住宅が完成したときには、完了検査を受けて、検査済証を受けますが、この検査は法律上問題がないか
 を検査するだけなので、断熱材が申請どうりに入っているかなどや、交換し易い配管になっているかなどは、
 対象外になっています。
 その責任は建築業者が持つ事になりますが、将来的に第三者に工事が内容どうりである事を証明する事が
 必要になった場合(売買が 必要になった時、及び節税の申請など)その内容を担保するためです。
 
 以上の事を考えると、業者としては、住宅の価格が高くなるし、工期もかかる、工事については責任も出るのがわかります。
 
 いわく、長期優良住宅を建てるとリフォームをしなければいけなくなる。
      (メンテナンスをした方が家のためになります)

 いわく、長期優良住宅と同じ仕様だから、申請など無駄な費用をかけない方がよい
     (本当に同じなのでしょうか、だれが証明してくれるのでしょうか)

 いわく、長期優良住宅は建築家として、疑問がある
     (建物の耐震性が上がり一定の断熱性が上がる事がいけない事か、
     それを 第三者がチェックしてくれる制度です)

  本当でしょうか

 資産としての住宅は建ててしまえばお終いではありません。
 これから、住むのは建築屋ではなく、施主が住むのです。
 将来、メンテナンス費用がかかるこ事も知らなければならないですし
 第三者に対して、耐震性がある事や省エネ住宅だと証明したりする必要がでる事もあるかもしれません。
 その時に、建物の性能を説明できるでしょうか? 
 私は、そのためにも長期優良住宅という制度は利用した方が良いと思っております。